冬季練習の走り込みをどう行うか。そこに答えはなくて、選手も指導者もそれぞれの考えのもとで行われている。
何が正解が分からない中で、やはりその世界で成功した人の考えを参考にしたり、真似することは成長するための最善の方法だろう。為末さんのブログからその考えを参考に(2010年のもの)
ブログの内容で気になった事は
- 若い時に長い距離を走ることを通じて、自分の身体の動かし方や走りの感覚を磨く事を勧めていること。
- 長期的に競技を続けようと考えていない人は、とにかく量、本数で追い込むことで能力を引き上げられる可能性があること。
- 特に乳酸が出るようなじわっとした感じをより味わう様な練習にはピークを前倒ししてくれる可能性がある。
- 休憩時間を短くして、1回動けなくなるほど疲労してからそこから更に追うような練習をすると短期間でかなりレベルを引き上げる可能性がある。
- 将来頭でひらめいた事が体現できるように、いろんな動きをたくさん出来るようにしておくために様々な走りを勧めていること。(例えば走ってきてスキップを40mほどしてまた走るとか、手を体にそわせたまま走るとか、踵だけで走るイメージを持つとか。)
詳しくは為末さんのブログを読んで下さい。
年齢が早い段階に、長い距離を走ることで自身の走りの感覚を磨くというのは気づかなかった。確かに、早い段階で自分の動きを意図して操作する意識に芽生えた選手は、走りに対する気づきが豊富で変化に富んだ選手になる様な気がする。そのためには、長い距離を考えながら走るか、ものすごく考えさせる指導者に出会うかとかがきっかけになるのだろう。加えてこの段階で、様々な走りをする練習を取り入れればより効果的な気がする。
自分は、高校生から短い距離を走り込む練習で冬季練習を過ごしてきた。大学3年生の冬季は一番長い距離でも300mだった。しかも、300mを走ったのは数えるくらい。専門が110mhだったので、300mや400mの様な長い距離の練習は冬でも必要が無いと思っていた。また、長い距離を走るのが苦手で300m以上の距離はスピードを抑え過ぎてダラダラと走っている様な気分になるので練習効果が低いと思っていた。
それでも、冬季は練習量を確保しなければとかキツイ練習をしなければという思いに駆られる。だから自分がやっていたのは、スピードを意識した中で距離を稼ぐ練習。例えば、(200m+100m、150m+100m、120m+100m)×2~3セット。たぶん2セットしかしてない。プラスの所はウォークでつなぐ。これなら、結構速いスピードを確保しながら乳酸が出る様な強度も確保できる。
結果的に、この練習は翌年のシーズンにとっては成功だった様に思う。しかし為末さんのブログを読んでみて、もう少し長い距離を取り入れてみたりもっと量で追い込む練習をしても良かったのかなと考える。やっぱり、陸上選手は走って鍛えることが一番のトレーニングだと思うから。今年も一人で冬季練習をすることになるから、不安だ。一人で距離や量で追い込むのはかなり難しい。だったら短い距離を高いスピードを持って走る方が良いかもしれない。頑張って今年は、今までやらなかった練習に挑戦してみよう。
コメント
コメント一覧 (12件)
為末さんのブログ転載ありがとうございます!あとでゆっくり読ませていただきます。
自分は冬は週3くらいで、雪上で100mダッシュ×2やってました。多いときでは膝上くらいの積雪がりましたが、冬の間は同じ練習をずっと続けました。雪上だと、足を雪から上げないと前に進むことはできませんから
自然と腸腰筋が鍛えられます。100ダッシュ1本走っただけで、即酸欠になりましたw
でも。雪上練習のおかげで、雪が溶けてからタータンで走ったときは、異常なくらい体が軽くとにかくスピードが出るようになってました。これは自分でも驚きましたヽ(゚Д゚;)
あとは週1で1時間ジョッグです。これは、1年間通してやってます。
都会だとできない練習ですが;;
コメントありがとうございます。最近、返信が遅れて申し訳ありません。少し、余裕がない状態でした。雪が降る地域特有の練習ですよね。やはり、平地ばかり走るよりも不整地を走ったりすることは、身体に新たな適応をもたらしますね。凸凹した芝生を走った後に、トラックを走ると力が入りやすいという体験を私もしましたね。
お疲れ様です!
スピードが出しにくいので芝生はあまり走ったことがなかったですね。
雪が降るまでの間、たまには芝生で走ってみたりしてみようと思います。
こんにちは。
確かに長い距離については反対派が多く、スピード重視という風潮がありますがそれはそれで少し短絡的だと思います。比較的長い距離も為末選手の主張から必要性を感じました。
ただ、自らの経験から、長い距離や本数の多い練習は翌年のシーズンで失敗を招きやすいです。この練習が主でやっていたら1本集中とスピードがなくなり、結局400mでベストを出せなかったことがあります。それからスピード重視、質重視のトレーニング形態を採用してます。
一人での練習ではどうしても400系トレーニングで質が上げられないことがあり、タイムが集団で走った時の方が同じ努力感でも2秒も変わってしまいます笑。
なのでこの経験やこの記事から量のトレーニング採用もしてバランス良く行うべきだと改めて思いました。
…一人で追い込むのはいつも以上のモチベーションが必要ですが笑
長文失礼しました。
コメントありがとうございます。確かに、短い距離でスピード重視の考えは短絡的かもしれません。しかし、冬季イコールきつい練習というのも囚われ過ぎている様に感じます。やはり、目的は何なのか?その点を常に考えながらトレーニングを行っているかに尽きますね。しかも、一人で行う練習と集団で行う練習では気力の面も考えなければいけませんもんね。トレーニングメニューを考えることは改めて難しいです。様々な状況を考え、必要な要素を分析して組み込む。マネージメントですね。
ありがとうございます。
そこに尽きますね。自分はその時はそこに気付いていませんでした。冬だから〜ではなく、何をするべきか、その上で時期的に合ったものを選ぶ。時期が最初ではなくやるべきことが最初に理由としてくることが望ましいですね。
話は変わりますが、一人で動画を撮ったりしてフィードバックしていますが、どうしても110mHの知識が乏しくフィードバックしきれてないのです。今までハードル専門の指導者から一度も教えてもらったわけでもなく知り合いにも110mH専門がいないため、専門家からの直接なアドバイスがもらえません。今、110mHについて動画を見たり本を買ったりして知識を増やしてますが、他にできることというのはありますか?
コメント遅れてすみません。知識を増やす一番の方法はやはり、同じ競技者と議論し合うことだと考えます。私も本を読んだり、動画を見て研究を重ねていますが大学時代の様な気付きはなかなかありません。大学時代は、コーチも仲間もハードルのことが好きで、知識もありよく議論が出来て刺激的でした。keagleさんは、今は一人での練習ですか?
返信ありがとうございます。
やはりそうですよね。動画や本はとても参考にはなるのですが何か足りないと常に思っていました。特に議論は自分の思い込みと間違いに気付けるのでとても為になります。
高校の時から400mHを中心に始めましたが、その時から今まで同級生、指導者共にハードル経験者がいない状況です。ただ一つ年下の元ハードル経験者に高校2年の時、教えてもらって一気に動きが良くなった経験があります。
練習はほとんど一人でカメラを置いたりして動作を見てます。
やはり、練習のほとんどを一人で行うことは気づきがなかなか得られませんよね。私も、携帯で撮って後で見る形です。ただ、私はたまに短距離の友人と練習方法等を話す機会があります。ハードルの話は出来ませんがそれでも刺激になります。しかも、ハードル専門でない友人が時々、ファインプレーなアドバイスをすることがあります。素人の指摘の方が、案外良い時もあります。keagleさんも、ハードラー以外の人に、率直な感想をもらう機会があれば是非聞いてみて下さい。結構、役立ちます。
返信ありがとうございます。
自分はfacebookを利用して動画を投稿して知り合いにアドバイスをもらったりするようにはしています。
他の種目の人に聞くのはあまりしたことなかったので積極的に聞いてみます!
もう選手を引退した人にも聞いてみようと思います。
自分も練習方法自体ならスポーツをやったことのない人から重要なヒントをもらったりしたことがあります。実際に練習構築の基盤はスポーツと全く関係のないところからヒントを得ています。
それを今度はハードルにもできるようにもっとハードルのことを知っていきたいです。
動画等をyoutubeにアップしていたら、私も見て議論出来ると思いますしこのブログを通じて、情報交換も出来ると思いますのでよろしくお願いします。一人での練習はツライと思いますが頑張って下さい。私も、頑張ります。
ありがとうございます!心強いです。youtubeもうまく活用してみたいと思います!その時はよろしくお願いします。
一人は辛いですが、このような関わりがより大きく感じることが出来るのでやってて良かったと思うこともあります。
頑張りましょう!