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安易に形を追いかけない
ハードリングの技術にハードルを低く越えること。というものがある。
確かに、低くすれすれに越える方がタイムロスは少なくなる。
しかし、私の経験から言うと、低く越えようと意識して動くことは勧めない。
低く越えようとすることの弊害
意識して低く越えようとすると、踏み切る時に身体を小さく丸めてしまいがちだ。
それによって以下のよくないことが起きると考えている。
- 骨盤が後傾して、踏切時に腰が落ちてしまう。
- 動きが小さくなり、踏切動作の時に足の開きも小さくなる。
- 目線が下がってしまう。
これにより、踏切の勢いが弱くなりスピードが落ちてしまうこと。
また、踏切の際に足が大きく開かないことにより、抜き足の戻りが悪くなり、着地の姿勢が崩れてしまうこと。
が考えられる。
とにかく前へ前への意識をもつ
よって私は低く越えようと意識するのではなく、前へ向かっていく意識を大切にしている。
現役の時は、力のベクトルを前方向へ向けることを意識していた。
指導する時も踏み切る時は「前っ!」と声かけをしている。
前方向への意識は、大きく足を開きダイナミックな踏切へとつながりやすく、抜き足の戻りも自然で着地が安定する。また。踏切時に腰が落ちることも少なくなる。
結果、低くなる
よって、ハードルを踏み切る時は低くではなく前へという意識をお勧めする。
すると、結果的に低くすれすれのハードリングになっていく。
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