はじめに
私は、小学生や中学生で陸上競技やスポーツを始めた人は、なるべく専門性の高い人から指導を受けた方がよいと考えています。
才能や長所は自分では気づけない
人は認知バイアスや他者との比較によって、自分の長所を過小評価したり、短所を過大評価したりする傾向にあると言われています。
大人であれば自己理解のメソッドを使って自身を見つめ直したり、気づいたりすることで才能や長所に気がつくことができるかもしれません。
しかし、小学生や中学生は自分自身で才能や長所に気がつくことは非常に難しいと考えます。なぜなら、大人よりも人生経験がないからです。
才能に気付かされる
私は中学生3年の卒業前に、陸上部の顧問の先生に帰り際「お前は、絶対に速くなる。だから高校でも必ず競技を続けろ。」と言われ、とても自信になりました。また、高校では顧問の先生に「お前は、インターハイで優勝しろ。」と言われて、また自信をつけました。大学では、先輩に「お前は、ダイヤモンドの原石だ。」と言われまた自信をつけました。
専門性の高い人は、少し見ればその人の才能や能力を感じとります。私も、たった一度だけでもこの子は優れた才能をもっている。必ず、数年後に力をつけることが予測できます。
専門性の高い人から言われた一言は、一生心に残ります。そして、自分には才能があると分かれば努力ができます。努力ができれば、成功が近づきます。
これは、いわゆる自己効力感を高める「言語的説得」です。
自己効力感
自己効力感(Self-Efficacy)は、アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)によって提唱された概念であり、自分が特定の状況で望む結果を達成する能力があるという自己の信念を指します。バンデューラは、この概念が個人の行動、動機づけ、パフォーマンスにおいて重要な役割を果たすとしています。
自己効力感を高める方法の一つが言語的説得です。
言語的説得:他者からの励ましや肯定的なフィードバックも、自己効力感を高める要因となります。教師やコーチ、同僚などからのポジティブな言葉が、自分の能力に対する信念を強化します。
おわりに
小、中学生くらいの時はまだ自身の才能やセンスが表に現れてきません。しかし、専門性の高い人が見れば優れた才能やセンスを見抜くことはそれほど難しくありません。
たった一言が、人生を変えるかもしれません。
様々な人にアクセスできる時代になったので、ぜひ一度専門性の高い人からのフィードバックを受けてみてください。
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