110mh、100mh アプローチ スタート練習

アプローチについて今の考えをまとめておこうと思う。なぜ110mh、100mhにおいて1台目が重要なのかについてこの前の練習で気が付きました。(当たり前のことですが、何か急にそういえばそういうことかと気がついた。)

それはこの区間が最も加速しやすく、スピードに乗ることが出来るからではないかと。1台目までの13.72mは8歩も走れますが、それ以降は3歩しか走れません。3歩で加速するのってすごく難しいんです。それは、ほぼ初心者の人の動きを見るとよくわかります。初心者の人は、アプローチで十分な加速が出来た時はそれ以降も3歩で走れますが、失敗するとほぼそれ以降のハードルを3歩のリズムで行けなくなります。それは3歩で走る区間で、上手く加速することが出来ないからです。また、同じアプローチの成功でもそこそこのスピードで入れた時と最高のスピードで入れた時の2台目、3台目それ以降の走りは全く違います。アプローチの加速具合がレース全体の疾走速度に大きな影響を与えることは間違いないです。初心者の人はアプローチ(13.72m)で、いかに加速出来るかがポイントでしょう。

しかし、上級者やスプリント能力の高い人はアプローチでスピードに乗れなくてもインターバルの3歩で徐々に加速していける人がいます。それでも3歩で加速しようとすることは難しく、エネルギーも多く使うのでアプローチで十分に加速出来るにこしたことはないはずです。

言いたいことは初心者の人や上級者でない人にとって、スタートから1台目までのアプローチはめちゃくちゃ大切だということ。よって、この部分の練習は一番時間をかけなければいけないと思います。1台目までを8歩で走り1台目を越えるだけでなく、出来るだけ高い疾走速度を持って1台目を越えられる様になることが大切です。前読んだ論文に1台目までのタイム短縮とレース全体のタイム短縮には相関性があった様な記憶があります。

最近私はアプローチが上手くいかず、1台目が浮くことで不本意なレースが続いているのでアプローチを改善中です。しかし考えれば考える程、力が入り良くない動きをするので1台目は無視する作戦に行きつきました。アプローチは大事、とにかく加速、出来るだけ遠くから踏み切ろう。等考え色んな策を練り試しましたが、それがそもそも良くないと思いました。なぜなら、踏み切ろうと思えば思う程ハードル手前で身構え走りのリズムが崩れ歩幅が大きくなり、結果詰まって浮いてしまっていることに気がついたからです。前のイメージは1、2、3、4、5、6、7、8(踏切)でしたが、今は1、2、3、4、5、6、7、8、9で9歩目は直ぐそこにあるみたいな感じで、踏み切ろうすることを辞めて走り抜ける様にしています。

これがなかなか良くて割と良い感覚で走れています。大会(本番)で上手く行くかはわかりませんが。ハードル走といえど、走り抜けることが最も効率の良い走りのはずなので間違ったイメージではない気がします。この先、経験を積めばまた考えは変わるでしょうが今はこのイメージで走って行こうと思います。

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この記事を書いた人

名前:深川 貴司/ふかがわ たかし
年齢:35歳
専門:110mh
ベスト記録:14.06
出身大学:順天堂大学
経歴:都立学校教員(6年)、現在はプログラマー(web系)へ転職💻
福岡在住

主な成績:全国高校総体(インターハイ)3位。関東インカレ3位。全日本インカレ6位。日本選手権出場。

コメント

コメント一覧 (9件)

  • たしかに3歩で加速しなおすというのは、至難の業ですよね。

    自分も1台目のハードルで詰まることがあるので、スタブロを結構後ろのほうにセットして
    遠くから踏み切れるようにしています。
    スタブロを後ろに下げると、遠すぎる位置から踏み切ってしまうこともありますが、詰まることは
    ほとんどないです。スタートの位置もそれなりに考えるといいかもしれませんね。

    • コメントありがとうございます。スタート、アプローチは競技を続ける間は永遠に悩み続ける所ですよね。私も、よく考えてアプローチの改善に努めます!

  • 100MHで前半はスピードもあっていいんですけど後半特に7台目から急に失速してしまいインターバルを刻めないんですけど
    後半のインターバルをきざむにはどうしたらいいですか?

    質問してすみません。

    • コメントありがとうございます。後半、失速してる時点できざむことは出来ません。後半きざめる人は、後半型の人か高いスプリント能力のあるトップ選手です。きざむというのは、インターバルが詰まってきた人が使う表現だと思うからです。ほとんどの人は、後半は失速するのでそんなにきざむ必要はないと思います。
      後半きざむことを考えるより、後半の失速を抑えることを考えた方がいいですよね。方法としては前半のエネルギー消費を抑えることでしょう。これは、力まずにリラックスして流れで走ることが大切です。しかし、これは経験が必要です。後半のラスト3台を意識したレース展開を想定して練習するしかありません。もしくは、単純にスプリント能力を上げることです。
      前半が得意なら、後半は苦手になるのは必然です。後半は誰でも失速します。トレーニングを積んでいれば、少しずつ後半の失速も抑えられて来ると思います。

  • いきなりすみません。
    アプローチについての詳しい説明非常に参考になりました。

    私はいつも、スタンディングだと、アプローチもうまくいき、3歩でいけるのですが、クラウチングにしたとたん、1台目をとんだあとにバランスを崩してしまいます。

    アプローチについてもっと、しりたいです。お願いします(OvO)

    • コメントありがとうございます。スタンディングとクラウンチングでは違いますよね。クラウンチングだと加速が難しく、スピードに乗れずバランスを崩しやすいですよね。私も、スタンディングで加速をつけてから1台目に入る練習をします。しかし、クラウチングから逃げていてはダメですよね。私は、練習ではハイハードルは跳べないので一つ下げてジュニアでやっています。それでも本番では対応が出来ています。先ずは、クラウンチングで十分に加速出来る様になる事が大切です。スタート練習でもよく8歩での加速を意識して走っていました。
      動画などあればより詳しく、アドバイスが出来ると思います。

    • 9^8ggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggg

  • 私は中学2年の男子で110mhをやっています。
    タイムは市大会では入賞できるくらいの力は持っています。
    100mは12″2くらいのスタートに自信があります。
    しかし最近走力がつき過ぎて1台目の入りがとても近く2.3台目以降がうまくいきません。1台目までを刻むいい方法を教えて下さい。
    よろしくお願いします。

    • 返信遅れてすみません。
      1台目までのアプローチで、詰まってしまうのは走力が、ついてきたら陥る問題です。
      上手く対応できず1台目に近く入ってしまえばそれ以降が詰まり上に浮いてしまいます。
      私は、スターディングブロックを後方にずらしたりもしまた。
      また、一歩目をできる限りブロックの側に置いて距離が、出ないようにしました。スタートの号砲がなればすぐに一歩目を地面に落とすイメージです。
      進みすぎるなら、地面を蹴らずに足を地面に置くイメージもよいかもしれません。
      変に刻もうとするより、足を地面に置いてくる方がよいかもです。

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