4月に入って、内転筋の痛みが強くなり全く練習が出来ない状態になってしまった。まさか、こんなことになるんなんて。って感じだ。日本選手権の出場機会を得るにはもうチャンスがなさすぎる。治療に行くが、どうもよくなる気がしない。少し和らいで、走るとまた痛くなっての繰り返しでどうしようもない。おそらくは、自分の足の膝は両足とも内側に向いているというアライメントの悪さがこれを招いていると考えている。高校生の時から、これが原因で内転筋の故障を招いていたが走れないほどにはならなかった。外側の筋肉やお尻の筋肉を重点的に鍛えたり、動きの見直しを繰り返しても好転する兆しがない。今は、何故痛むのかも分からないし改善策も見つからない。

陸上競技をやっていて、一番つらいのはまさにこういう時だ。どんなにやる気があっても、才能やセンスがあっても、やりたいことがあっても、怪我によって全てが台無しになる。何のために東京に来て、食べたくもない飯を食い、仕事終わりにトレーニングを積んできたんだろうって考えると、憤りが募る。そして絶望感もだ。

可能性は無限だが、人生は有限だ。って有名なアスリートが言っていた。時間がないというかチャンスがない。どんなに引っ張ったって30までが限界のことだ。大事な1回のチャンスをまた逃してしまうことが痛すぎる。

別に実業団選手としてやっているわけでもないが、足が痛いだけで全てのことが嫌になる。何もしたくなくなるのが正直なところだ。何で、25歳にもなって足が痛い事にこんなにも悩んでいるんだろうって、ふと思う。高校生ならまだしも。

このまま終わりそうな気がしてならない。

社会人になると試合数も激減して、挑戦出来るチャンスも少ない。日本選手権を逃すのはシーズン終了と言ってもいいくらいだ。本当にどうしようって感じだ。楽観的にと言い聞かせて来たけれど、ふぅーんって感じだ。とりあえずまた治療に行って様子を見るしかない。