takashi について

ベストタイムは14秒06。目標は13秒台を出し、日本選手権で勝負する。中学生、高校生に役立つことを書けたらと思います。練習に関して質問等ありましたらコメントをよろしくお願いします。また、意見やアドバイスをいただけると嬉しいです。

110mh 踏切足のトレーニング方法

自身はもう、ハードルを飛んだりすることはないのだが最近このトレーニングにはまっている。そして、このトレーニングをもっとやっておけばよかったと思っている。

これは、踏切足の臀筋を鍛えるトレーニングである。なので、上に引き上げている方の足のトレーニングではない。もちろん、上に引き上げている足のトレーニングにもなるが、目的は支持足の臀筋を鍛えるものだ。

支持足の臀筋が弱いと、踏切時に体重に耐えきれず腰が引けたり股関節の後方へのスイングが効果的に生まれないのではと考えている。もちろん、これをすればよい踏切になるわけではないが、一つのトレーニングとしては一定の効果があるのではと今は思っている。

ポイントは、支持足の膝を曲げないこと、腰が引けないこと、そして支持足のお尻の力でグッと地面を押すことだ。

ハードル走 踏み切り足のトレーニング

踏み切り足が、ボールを蹴る方の足の人は普段ボールを蹴らない方の足でボールを蹴る練習をしてみてはどうだろうか。

自分は、右足が踏切足なのだが踏切足ではない左足の方が力が強く、安定している。それはなぜか、おそらく支持足だからだ。自分はボールを蹴る際の支持足が左でボールを蹴るのは右足だ。おそらく一般的には支持足となる方の足の方が筋力が高くなる傾向にあるのではと考えた。

支持足は自身の体重を支える機会が多く、筋力が高まっていき安定感がでるのかもしれない。それ踏まえて考えると、踏切足を支持足としてボールを蹴る練習をすることは筋力を高めたり、安定感を高めたりするトレーニングになりうる可能性がある。

しかしこれは、ふとトレーニングをしている時に思いついただけなのでいつもと違う練習をしてみたいなとか、今日は気分が乗らないからボールでも蹴ってみようかなと思うくらいの時に試してほしい。

110mh 泉谷駿介選手

セイコーゴールデングランプリ 110mh

今、日本陸上界で最も輝いている選手が泉谷駿介選手です。

同じ、大学の陸上部出身ということもあってすごく注目しています。先日のセイコーゴールデングランプリを見て、やっぱり泉谷くんはすごいと感じました。今日はどんな走りをするのだろう。どんなタイムを出すのだろう。とワクワクしながらレースを見るのは、ウサインボルトを見ていた時と同じ感覚です🏃‍♂️

泉谷くんの110mhのレース動画をyoutubeでたくさん見てきました。高校のレースから大学時代のレースと、youtubeに上がっている動画はほとんど見たと思います。泉谷くんの凄い所は、着実に課題を克服しているところだと思います。私のようなレベルの人でも、ここが課題だなと気づくことはできます。それを泉谷くんはしばらくして改善した姿を見せてきます。今回のレースを見た瞬間に、また成長している。と感じました。本当に、すごいです。

私が大学時代の時は、110mhは世界に遠い種目の一つでした。世界選手権の標準を1人も突破できない年もあったように思います。私自身、日本人には無理な種目だと思っていました。けれど、今、泉谷くんが日本人でも110mhで勝負できることを示してくれています。もしかしたら、12秒台を出して世界大会で1位を取るかもしれません。ハードル界、日本陸上界の宝です✨

日本短距離界に多大な影響を与えた、為末さん、末續さんを越えるようなスパースターになってほしいです🏃‍♂️

レースの仮想戦をする

今まさに、高校生はインターハイに向けての戦いの真っ最中だと思う。自身の経験を振り返ると、高校時代はギリギリの戦いだったと思う。ギリギリとは、絶対的に勝てるレースなど一つもなかったということだ。ほんの少しの気の緩みやミスで負けるレースをしていたと思う。

不安に負けないために、ミスをしないためにできることはレースの仮想戦をなんども行うことだと思う。

110mhなら、例えば

  • スタートから1台目までのアプローチで詰まってしまったら。
  • もし、隣の人の腕が何度もぶつかってきたら。
  • もし、隣の人のスタートが自分よりも遥かに速かったら。

そんなことを自分は考えて、何度も仮想レースを頭の中で行っていた。最悪の事態や、想定よりもうまく行かない状況を考えおく。それがあるだけで、人は不測の事態に対応しやすくなる。

日頃の練習や、寝る前など頭の中で仮想レースをやってみよう🏃‍♂️

スピード練習 ダッシュ練習について

5月に突入し、陸上選手にとってはいよいよ本格的な勝負の時期となった。

全ての種目において、大切なことはスピードを高めることだ。もちろん、気温が上がれば筋の収縮がスムーズとなり動きにキレやスピードが出てくる。、それと同じく意識的にスピード練習を行うことでよりシーズン仕様の身体へと仕上がっていく。

自身がシーズン前から意識的に行っていた練習内容を簡単に紹介する。

  • (30m×3、50m×2、80m×2、120m×2 )× 1セット(一本一本を全力で)

または、

  • 120m×3(一本一本を全力で)

だ。これは大学生の時にやっていた練習なので高校生は本数を減らしたほうがいい。ポイントは一本一本をしっかりと休憩をとって全力で走ることだ。7割ではなく可能な限り全力でいくことでスピードやキレが高まっていく。だが、全力走は身体への負担も大きく怪我のリスクが高まるので週に1回か2回程度に留めて徐々に行っていくほうがいい。

スピードを高める唯一の方法は、全力で走ることである。高いパフォーマンスをしなければならない試合に向けて徐々にスピード練習を取り入れていってほしい。

糖質とビタミンB1を一緒に摂ろう

激しい運動をする人にとって、糖質からのエネルギー摂取はとても大切だ。その時、ビタミンB1を一緒に摂ることで効率的に糖質をエネルギーに変えることができるのだ。少し食事を工夫するだけで効率的なエネルギー摂取ができるので参考にしてほしい。

生姜焼き定食

生姜焼き定食

ビタミンB1を多く含んでいる代表的な食材の一つが豚肉だ。ごはんと一緒に豚肉を摂取できる生姜焼き定食はまさに、スタミナ料理と言える。さらに豚肉と一緒に炒める玉ねぎには、ビタミンB1の吸収を促す働きがあると言われているらしい。このように考えると、生姜焼き定食がスタミナ料理の代表格であることが頷ける。

納豆ご飯

納豆ご飯

納豆も、糖質との相性が抜群だ。大豆もビタミンB1を多く含んでいる代表的な食材だ。納豆ご飯は生姜焼きよりも安価で、しかも調理の負担もなく食べることができる。時間のない中高生の朝ごはんにはぴったりと言えるだろう。

今回はいつもと少し毛色の違う内容だが、スポーツ選手にとって栄養の知識は非常に大切なので基本的な情報を伝えていきたいと思う。

陸上競技 指導の方法

自身は、中学生からハードル走を始めたのだが、専門的な指導を受けたのは、大学の3年からでほとんどの時間は自分の感覚を頼りに練習を続けていた。指導者がいない場合、大切なことは、実践の中で感じる自分自身の感覚だ。

中高生の時、教えて欲しいと思うことは何度もあった。だが、自分の感覚で練習できたことも良かったと今は思う。

ハードル走の練習方法に科学的な根拠に基づいた答えはない。もし、自身の指導者が実績のある選手でハードルドリルを重視している人であったら、きっとハードルドリルをたくさんしていたと思う。

自分は、あまり人の意見を取り入れる度量がない。それは課題だが、その代わり自分を信じて努力ができる時がある。それがハマったのが陸上競技だったのだと思う。

世の中の大半のことは、科学的な根拠によるものではない。特にスポーツは。時として、自分の感覚を信じて突き進むことが正解の時もあるかもしれない。

影響力のある人物は、やっている人の感覚を鈍らさせることがあると思う。このドリル微妙だなと感じても、その指導者が実績ある人であったらそれをやってしまうだろう。だから指導する側は、しっかりとそれにどんな効果があって、どうしてそれをすべきかの意味や目的を理解して説明してから、やらせなければならないと思う。

そうでなければ、本人の感覚を邪魔することになるのではと。そのようなことを考えた。

110mh 100mh ハードル走における走力の重要性

この動画は現在の110mh、日本記録保持者である泉谷駿介くんの高校生の時のレースである。追い風+2.2 で14秒35。

これを見ると、いかに走る力がタイムに影響しているかがわかる。当時の泉谷くんのハードリングの技術は高くない。けれどタイムは、インターハイの決勝に残れるほどだ。

最近は、何度もこのブログで言っていることだが、やはり走力の向上が大事なことである。ハードリングは後からついてくるので、最重要強化課題は走力だと思って練習してほしい。

110mh 100mh ハードル走 腰が落ちることについて

ハードル走をやっていると、腰が落ちるんです。という相談をよく受ける。この腰が落ちるという現象は直そうとして直るものではないと思っておいた方がいい。

さらに、この腰が落ちるという現象だが、トップ選手以外はほぼ落ちると思っておいていいと思う。誰もが、微妙に落ちるし、腰は乗り切れていない。

とは言え、自分も高校生の時は、ずっと腰が落ちていると思って悩んでいた。だが、この時比較していたのは劉翔。こういうのをイメージしていた。高校生の自分がこのような動きを目指したところで筋力がないので、実現はできないのだ。

ちなみに、以下の写真は、大学4年の時の自分だ。一応、日本選手権に出場できるレベルではあったが、腰は落ちている。

これは直そうと意識しても簡単に直るものではないので、あまり気にしすぎない方がいいと伝えたい。大抵の場合、走力や筋力が高まるにつれて、腰の落ちは改善に向かっていく。技術は、単体で存在しているわけではなく、筋力や走力が高まることで習得できるものが多い。単に、一部分だけ(腰が落ちている部分)を切り取って直そうと思っても、ほぼ直すことはできない。理想の動きの習得には、段階を踏まなければならない。そのように考えておいた方がいい。

繰り返し何度も言うが、大事なことは走力の向上だ。ハードル走は、ついつい、形に目がいってしまう。しかし、形(技術)よりも走力や筋力の向上に目を向けた方が伸びしろが多いので、そこに目を向けて練習を頑張ってほしい。

110mh 100mh ハードル走のハードルドリルについて

ハードルドリルについて、自身の考えを書いておこうと思う。まずはじめに私は、あまりハードルドリルに時間を費やしてきた選手ではないということ。また、高校の全国強化合宿や大学で専門の先生に指導してもらい、一通り教えてもらってはいるが、決してドリルに関して、深い知見があるわけではないということを踏まえてもらいたい。

私は、このブログにも頻繁に書いているが、初心者の人やまだハードルに対する慣れが十分ではない人にはハードルドリルを行うことを勧めてはいない。その理由は、自身の中学、高校時代の経験の中で、ハードルドリルをやってタイムが向上した実感がなかったからだ。

自身の経験や感覚では、初心者ほどハードルをどんどん跳んだ方が成長が早いと考えている。なので、私は高さを下げたり幅を狭めたりしてハードルを跳ぶ練習を勧めている。

そのような考えをもってはいるものの、これはやってよかったと思えるドリルがある。

それは、一歩ハードルだ。

上記の動画で紹介されている。

これは、自身の経験では踏み切る練習、着地の姿勢を作る練習になると実感している。また、ジャンプトレーニングとして、バリスティックトレーニング(爆発的なパワー発揮)にもなる。

ここで思うことは、実践の動きを頂点とし、歩きながらのドリルを一番下とするならば、頂点よりの動きのドリルを優先的に行う方がよいのではと考えている。ドリルをすることを勧めてはいないが、するならより実践に近い動きを優先して行い、習得していく方が、初心者は成長が早いのではと考えている。

陸上競技に限らず、どんな分野でも基礎の徹底は重要だと言われる。だが、限られた時間の中で成果を出すには必ずしも、ドリルに時間を費やすことがよいとは言えない気がしている。

この記事を書いたのは、安易にドリルをすればハードリング技術が身につくと考えて、それに時間を費やしすぎないようにして欲しいからだ。最終的には、実践してみて、自身の感覚を信じてドリルをたくさんするか、必要だと思うものだけをするか、あまりしないかを判断して欲しい。