ハードル(陸上競技)のことで悩んでいたり、挑戦してみたい方をサポートします。

注目

競技場で主に、ハードル走を指導します。現在、定期的に行うほどの選手がおりませんので、練習会は定期開催しておりません。練習会を行う場合は、ブログの記事に1週間前には告知いたします。参加したい方は、コメントをよろしくお願いします。

また、練習会とは別に依頼があれば場所を検討してハードル指導を行いたいと考えておりますので、その際はどの記事でも大丈夫ですのでコメントをよろしくお願いいたします。

場所や時間は、相談して決めたいと考えています。

ハードル走の指導者がいなくて不安な方、教えて欲しい方、やったことないけどハードル走に挑戦してみたい方をサポートし応援します🏃‍♂️

自己紹介
深川 貴司/ふかがわ たかし
33歳
専門:110mh
ベスト記録:14.06
出身大学:順天堂大学
経歴:都立学校教員(6年)、現在はプログラマー(web系)へ転職💻

主な成績:全国高校総体(インターハイ)3位。関東インカレ3位。全日本インカレ6位。日本選手権出場。

短距離の専門指導について知りたい方、学びたい方はこちらのサイトをご覧ください。
ATHLETICS FOR EDUCATION ~教育のための陸上競技ブログ

陸上競技 指導の方法

自身は、中学生からハードル走を始めたのだが、専門的な指導を受けたのは、大学の3年からでほとんどの時間は自分の感覚を頼りに練習を続けていた。指導者がいない場合、大切なことは、実践の中で感じる自分自身の感覚だ。

中高生の時、教えて欲しいと思うことは何度もあった。だが、自分の感覚で練習できたことも良かったと今は思う。

ハードル走の練習方法に科学的な根拠に基づいた答えはない。もし、自身の指導者が実績のある選手でハードルドリルを重視している人であったら、きっとハードルドリルをたくさんしていたと思う。

自分は、あまり人の意見を取り入れる度量がない。それは課題だが、その代わり自分を信じて努力ができる時がある。それがハマったのが陸上競技だったのだと思う。

世の中の大半のことは、科学的な根拠によるものではない。特にスポーツは。時として、自分の感覚を信じて突き進むことが正解の時もあるかもしれない。

影響力のある人物は、やっている人の感覚を鈍らさせることがあると思う。このドリル微妙だなと感じても、その指導者が実績ある人であったらそれをやってしまうだろう。だから指導する側は、しっかりとそれにどんな効果があって、どうしてそれをすべきかの意味や目的を理解して説明してから、やらせなければならないと思う。

そうでなければ、本人の感覚を邪魔することになるのではと。そのようなことを考えた。

110mh 100mh ハードル走における走力の重要性

この動画は現在の110mh、日本記録保持者である泉谷駿介くんの高校生の時のレースである。追い風+2.2 で14秒35。

これを見ると、いかに走る力がタイムに影響しているかがわかる。当時の泉谷くんのハードリングの技術は高くない。けれどタイムは、インターハイの決勝に残れるほどだ。

最近は、何度もこのブログで言っていることだが、やはり走力の向上が大事なことである。ハードリングは後からついてくるので、最重要強化課題は走力だと思って練習してほしい。

110mh 100mh ハードル走 腰が落ちることについて

ハードル走をやっていると、腰が落ちるんです。という相談をよく受ける。この腰が落ちるという現象は直そうとして直るものではないと思っておいた方がいい。

さらに、この腰が落ちるという現象だが、トップ選手以外はほぼ落ちると思っておいていいと思う。誰もが、微妙に落ちるし、腰は乗り切れていない。

とは言え、自分も高校生の時は、ずっと腰が落ちていると思って悩んでいた。だが、この時比較していたのは劉翔。こういうのをイメージしていた。高校生の自分がこのような動きを目指したところで筋力がないので、実現はできないのだ。

ちなみに、以下の写真は、大学4年の時の自分だ。一応、日本選手権に出場できるレベルではあったが、腰は落ちている。

これは直そうと意識しても簡単に直るものではないので、あまり気にしすぎない方がいいと伝えたい。大抵の場合、走力や筋力が高まるにつれて、腰の落ちは改善に向かっていく。技術は、単体で存在しているわけではなく、筋力や走力が高まることで習得できるものが多い。単に、一部分だけ(腰が落ちている部分)を切り取って直そうと思っても、ほぼ直すことはできない。理想の動きの習得には、段階を踏まなければならない。そのように考えておいた方がいい。

繰り返し何度も言うが、大事なことは走力の向上だ。ハードル走は、ついつい、形に目がいってしまう。しかし、形(技術)よりも走力や筋力の向上に目を向けた方が伸びしろが多いので、そこに目を向けて練習を頑張ってほしい。

110mh 100mh ハードル走のハードルドリルについて

ハードルドリルについて、自身の考えを書いておこうと思う。まずはじめに私は、あまりハードルドリルに時間を費やしてきた選手ではないということ。また、高校の全国強化合宿や大学で専門の先生に指導してもらい、一通り教えてもらってはいるが、決してドリルに関して、深い知見があるわけではないということを踏まえてもらいたい。

私は、このブログにも頻繁に書いているが、初心者の人やまだハードルに対する慣れが十分ではない人にはハードルドリルを行うことを勧めてはいない。その理由は、自身の中学、高校時代の経験の中で、ハードルドリルをやってタイムが向上した実感がなかったからだ。

自身の経験や感覚では、初心者ほどハードルをどんどん跳んだ方が成長が早いと考えている。なので、私は高さを下げたり幅を狭めたりしてハードルを跳ぶ練習を勧めている。

そのような考えをもってはいるものの、これはやってよかったと思えるドリルがある。

それは、一歩ハードルだ。

上記の動画で紹介されている。

これは、自身の経験では踏み切る練習、着地の姿勢を作る練習になると実感している。また、ジャンプトレーニングとして、バリスティックトレーニング(爆発的なパワー発揮)にもなる。

ここで思うことは、実践の動きを頂点とし、歩きながらのドリルを一番下とするならば、頂点よりの動きのドリルを優先的に行う方がよいのではと考えている。ドリルをすることを勧めてはいないが、するならより実践に近い動きを優先して行い、習得していく方が、初心者は成長が早いのではと考えている。

陸上競技に限らず、どんな分野でも基礎の徹底は重要だと言われる。だが、限られた時間の中で成果を出すには必ずしも、ドリルに時間を費やすことがよいとは言えない気がしている。

この記事を書いたのは、安易にドリルをすればハードリング技術が身につくと考えて、それに時間を費やしすぎないようにして欲しいからだ。最終的には、実践してみて、自身の感覚を信じてドリルをたくさんするか、必要だと思うものだけをするか、あまりしないかを判断して欲しい。

110mh 100mh ハードル走における走力の重要性

これは、自分が大学4年生の時の日本インカレ決勝のレース。この時のレースを110mhの元日本記録保持者の谷川さんに見てもらった時の話し。

一緒に写っているのが谷川さん。

ここ最近は、ハードル走を教える際にとにかく走力の重要性を説いている。だが、ハードル走で課題を感じている中高生のほとんどは、ハードリングの技術面に目がいっていることが多い。かく言う自分も、ずっとハードリングに課題があると思っていた。この写真に写っている時に、谷川さんからもらったアドバイスは一言だけ。『足が遅い』だった。

その時の自分は、それを素直に受け入れることができなかった。そんなはずはない。それ以外の技術面の課題があるはずだ。技術面のアドバイスをどうしてしてくれないんだ。と思った。

だが、今振り返ると、『足が遅い』。それが全てだと思える。足が遅くてハードル走で戦えるわけがない。この走力でハードリングの技術面にフォーカスして練習してもタイム短縮はたかがしれている。大幅にタイムを伸ばすには、走力の向上に力を注ぐべきだと。谷川さんは考えていたのだと思う。

もう一度、ハードル走ができるならまず1番に走力の向上に力を入れて練習したい。

為末さん ハードル走のポイントについて考えた。

以下の動画を再生して聞いてください。1分くらいです。

自身もそうだが、ハードラーはハードル走の本質に気づかず、ついつい形ばかりを追ってしまう。しかも、本質に気づくということ自体が容易ではない。何のために、ハードリングをするのか。そこに、障害物があるから仕方なくスプリントの形を崩してハードリングをする。だから、究極のハードリングとはスプリントの形から可能な限り逸脱しない動きだ。動きはスプリントの延長線上。ハードリングのためのハードリングをしていないか。それを思考の中心に置いて練習をしなければならない。

2023年 2月25日(土)ハードル指導の感想

今日は、これまで見ていた中学2年生の子の指導を久しぶりに行った。指導をしたと言っても、何かを特別教えたわけではない。動きを見て、確認した程度だ。

久しぶりに、ハードルの動きを見たが、驚いた。これまでよりも動きが洗練されていた。ハードルに入ってく角度がより、鋭利になっていた。また、走りからハードルの切り替えもなめらかだった。

その動きは、ハードラーとして一つ上のステージに上がったと実感した。もう、ハードリングの動きはおそらく中学生の中ではトップレベルだと確信できるほどだ。あとは、走力の向上。これが達成されれば全国大会で3番以内も十分狙える。

本人が抱える課題としては、アプローチで詰まってしまう点だ。しかし、アプローチが詰まるということは、それだけ走力が高まっているということとも言える。アプローチの詰まりは、ハードラーとしての宿命だ。何度も、何度も試行錯誤して乗り越えるしかない。

今日は、人の成長に驚かされ感動した。🏃‍♂️

110mh 小さなできたを積み重ねよう スモールステップ

ハードル走を始めたばかりの時の練習方法を考えてみる。まだハードル走を3歩で全て走りきれない段階の時は、できない練習を極力しない方がいいと考えている。

できない練習とは、ハードルを余裕をもって越えられない。3歩で全くいけない。アプローチが全く合わない。などが考えられる。

始めたばかりの初期の段階で、できないという感覚を味合わせることはできる限り避けたい。始めたばかりの時は、まだハードル走の楽しさを知らない段階で、興味や関心もまだ低い。意欲的に続けていくには、小さなできたを味合わせ、楽しいとか私はできるという感覚が必要だと思う。

人は、やることによって、やる気になる。そのやるを作るには、できる、できた!の経験を味合わせ、楽しいなどの肯定的な感情になることが必要だと考えている。始めたばかりの選手には特に、失敗やできないを味合わせすぎていないか、選手の感情に気を配ることが必要だ。

そのための練習方法は、高さを下げる、ハードル間を狭める、アプローチでは勢いをつけた状態から走らせるなどがある。

指導は簡単ではない。

ハードル練習会 を02月25日(土)17:30から行います!!

02月25日(土)にハードル練習会を行います!

時間は、17時30分から19時30分までの2時間を予定しています。

場所は、江東区の夢の島競技場です。

料金は、かかりませんが、施設使用料は、本人の分は本人が払うようにお願いします。

ハードル走を教わりたい人、ハードル走を見て欲しい人は、ぜひご参加ください!

練習メニューなどは、特にありません。見て欲しい動きを見る感じの練習会です。

参加したい人は、コメントをよろしくお願いします。

陸上競技 指導の方法

ここ1年、再び陸上競技の世界へ戻りたいと思い、このブログを通して時々、中学生や高校生と直接会って指導することがある。

その時、指導者と選手の関係性がよい状態であることが大切なんだと感じることがある。極端に言えば、初めましての関係性だと、なかなかいい指導はできないということだ。

なぜなら、先ず、特に選手側が緊張してしまい、心が動揺したりして考えていることや思っていることを正しく伝えられなかったりするからである。また、指導者側の話しやアドバイスもやはり、緊張があって、スッと入らないことがある。

これは、どうしても仕方がないことである。やはり、お互い人間なので、信頼関係を構築するには時間がかかる。

この現象は、陸上競技の指導に限らず全ての人間関係で同じことが言える。例えば、学校で、生徒が先生のことを嫌いになれば、どんなに先生が正しいことを言っても、生徒はその意見やアドバイスをはね除けてしまうだろう。仕事で、上司と部下でも同じことが言えるだろう。指導者は、指導することでその人の人生をよい方向に導く責任がある。関係性の質を常に気にして、そこが壊れないように、そこがよりよい方向にいくように、配慮する必要がある。

指導するということは単に、技術や知識だけでは成立しないことを学んだ。