どうすれば速く走れるようになるか

中学生から陸上競技を始めて、どうすれば速く走れるようになるかを考え続けて来た。12年間考え続けて、ようやくなんとなくわかり始めて来た気がする。しかし、始めたばかりの中学生の時は全くわからなかった。何にも分からない状態から今に至るまで、自分が実践して来た事を主に中学生期、高校生期を中心にまとめてみることにする。

中学生、高校生の時に共通してやっていたことは月刊陸上競技、陸上競技マガジンなどの専門誌を手当たり次第に読む。学校の図書館にある、わずかな陸上競技に関する本も読んでいた。トレーニングに関することや走りの中にある微妙な感覚に関するヒントが時々書いてあった。特に何度も見ていたのはハードルの連続写真。最近あまり見ないけどトップ選手の動きの写真がコマ送りで貼ってある。何が良い動きで、抑えるべきポイントは何なのか、考えながら何度も見ていた。

高校生になったら、パソコンを使う様になってインターネットを使って色々調べて研究するようになった。当時よく見ていたのは、ミズノのサイト。知識を入れて実践しての繰り返しだった。

また自分のレースを撮り、トップ選手のレースがTVで放送される時は録画して何度も見ていた。トップの選手と自分の動きは何が違うのか。スロー再生して何度も見比べた。テープが擦り切れることはなかったけど、それくらい見たと言っていいほど見ていた。当時はまだ、youtubeがあったのかどうかわからないけど、普及していなかった。今は、簡単にトップ選手のしかも海外選手の動きも見れる環境がある。

あとは、他校の友達や先輩に聞く。

始めたばかりの中学生や高校生は何をどの様に努力していいかわからないはず。よく、速く走る方法やコツを教えて下さいって言われるけれど、はっきり言ってわからない。トップ選手でもはっきりとはわかってない。誰にも共通して速くなる方法があるならば、既に書籍化されて、世の中に広まってると思う。

陸所競技、走る事に特別な運動技術を挙げることは難しい。単純な様で奥が深く、簡単には成果が出ない。中学生や高校生でわからないのは当たり前。だから、勉強と研究を繰り返してトレーニングを積んで欲しい。100回くらい動画を見れば何かに気づく。結局その方法しかない。

一時的に時間はかかるけど教えてもらおうではなく、自分で探求する方が絶対に速くなる。地道なことを繰り返すしか速く走ることは出来ない。

ハードルを始めた時、先ず調べたことはスタートから1台目までの距離とインターバルの距離。先輩に聞いて、友達と一緒に並べて何度も跳んだ。あの頃は1台目までを何歩で走ればいいかすらわからず、友達と何度も繰り返し走ったことを思い出す。たぶん2、3ヵ月してようやくたどり着いた歩数が8歩だった。高校生になって、体育の実技本見たら8歩って書いてあった。そんな当たり前なことさえもわからず、本当にゼロからだった。けれど、あの時の試行錯誤の連続の時間を指導によって奪われていたら今の自分はなかったと思う。とても重要な期間だった。

自分で考え、試し、成し得た成果は必ず自信につながると思う。先ずは、自分の力で力を伸ばして欲しいと思う。

どうすれば速く走れるようになるか」への4件のフィードバック

  1. ご無沙汰しております。先日関東大会があり結果は予選落ちでした…アップの時からアプローチがしっくりこず、それが試合で出てしまい、かかとで7台もぶつけてしまいました。正直予選は通れるだろうとふんでいたので悔いが残ります。ベストが15.4で都の決勝が-3.3で15.41だったので上手くいけば14秒が見えてくるのでは!と思って挑んだのですが結果はベストタイの15.4でした。あのレースでベストタイはそれはそれで評価できるのかもしれませんがやはり悔しいです。これからは明後日から学年別大会があるのでそこでベスト更新と100のベストも11.15なのでまずは10秒台にのっけたいとおもいます!そして7月に都選抜大会があるのでそこで15.1を切っていきたいとおもいます!

    • 関東大会お疲れさまでした。予選敗退は、本当に残念です。100mのタイムを考えても、14秒を出す力はあると思います。
      大学4年生の全日本インカレが終わってから、まだ13秒へのチャンスがあったにも関わらず、一度も試合に出なかった事を今でも後悔しています。チャンスがあるまで挑戦してください。
      今、全力で取り組んでいれば必ず次のステップに役立つと思います。良い報告を待っています!

  2. こんにちは。
    どうすれば速く走れるようになるか、すごく興味深いです。
    ごくたまに自分の高校で練習させてもらっています。いつもは一人なのでここでしかできない練習ができ、貴重な時間です。
    そこで後輩たちに指導することがあるのですが、いつも思うのは「考えていない」ということです。そして「なぜ」という疑問がないような気がします。
    自分の中での気付きというのが少ないのとそれによって人からのアドバイスを丸呑みしてしまうところがあるような気がします。
    気付くためにもアドバイスの本質を見抜くためにも「考える」ことが大切だと思います。しかし、考えるためには知識が必要で、その知識が乏しいと考えるための材料がないです。それでも知識がありすぎても気付きが鈍くなることもあります。それは思い込みによるもので、例えば400mで後半が急激に減速してしまう理由は、耐乳酸性の能力がないからだ、では走り込もうと普通はなりますが、もしかしたら前半の動きの効率性が悪いのかもしれない等といった他の要因も気付けるかどうかは考えないといけません。
    考えて、疑問が湧いて、答えを探して、納得する。このプロセスは真に理解することと共に陸上の楽しさを知ることだと思いますが、その重要さ自体に気付くのも自分自身ではないといけないので難しいです。

    乱雑かつ長文になってしまい、申し訳ございません。

    • 返信遅れてすみません。何が自分にとって良い情報なのか、正しい知識なのか判断するのは難しいですよね。自分も、間違った思い込みなどが多くあったと思います。
      それでも、自分で考えたり本を読んだりして研究、実践する以外に成長の方法はありませんよね。
      自分は、高校時代ほとんど指導されることがなく自由にやっていたので自然と考えたりする様になりました。
      なんと言っても、ハードルや走ることへの興味が強かったことがそうさせていたのだと思います。
      やる人は言われなくてもやりますもんね。人をやる気にさせることはやはり難しいことだと思います。

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