練習とレース

この前のGet Sportsで掛布雅之が野球の素振りについて熱弁していたのを見た。

内容は、理想の素振りを繰り返し行うことは当たり前。しかしゲームでは、投手はバッターを崩しにくる。だから理想のスイングは出来ない。ゲームの中で崩されるか、自ら崩しながら打つのかの違いは大きい。普段の素振りでは、そこまで考えながら行わせるという感じだった。

これを見ながら、気がついた。理想の動きを崩されるってのは走りもハードル走も同じではないかと。陸上競技のレースは一人で走るわけではないから、横の人のパフォーマンスに動揺したりして、崩されることが多い。考えてみれば自分が理想としている動きはほぼ出来ない。

自身の経験からだと、110mhのアプローチでは90%近く理想の動きを崩されている気がする。加えて、中間の走りハードリングも理想の動きは出来ない。出来ないしさせてもらえない。

今までずっと、あぁ失敗したと思っていたがこれは失敗ではないのかもしれない。崩されることが普通なのではないかと。崩されてからがスタートというかそこからが勝負なのでは。そういう風に考えると、普段の練習の取り組み方を変えなければいけない。そして、実際のレースに挑む時の気持ちの持ちようも変えなければいけない。

今考えることは、敢えて崩した状況を作り出し、そこからレースを作る練習が必要だということ。そしてレース前の気持ちは、崩されることを受け入れる冷静さを持つことだ。

レースでは理想の動きは崩される。そのことを頭に入れて走るのと、そうでないのとの違いは大きいと思う。

今シーズンは、このことを頭に入れて練習し、レースに挑もうと思う。

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この記事を書いた人

名前:深川 貴司/ふかがわ たかし
年齢:35歳
専門:110mh
ベスト記録:14.06
出身大学:順天堂大学
経歴:都立学校教員(6年)、現在はプログラマー(web系)へ転職💻
福岡在住

主な成績:全国高校総体(インターハイ)3位。関東インカレ3位。全日本インカレ6位。日本選手権出場。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • なるほど。
    たしかに、普段の練習でコンディションの悪い状態や、良くない練習環境の中でも
    走り慣れていれば本番のレースで自分の走りを崩せることはできても、崩されることは少ないかもしれませんね。

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