練習とレース

この前のGet Sportsで掛布雅之が野球の素振りについて熱弁していたのを見た。

内容は、理想の素振りを繰り返し行うことは当たり前。しかしゲームでは、投手はバッターを崩しにくる。だから理想のスイングは出来ない。ゲームの中で崩されるか、自ら崩しながら打つのかの違いは大きい。普段の素振りでは、そこまで考えながら行わせるという感じだった。

これを見ながら、気がついた。理想の動きを崩されるってのは走りもハードル走も同じではないかと。陸上競技のレースは一人で走るわけではないから、横の人のパフォーマンスに動揺したりして、崩されることが多い。考えてみれば自分が理想としている動きはほぼ出来ない。

自身の経験からだと、110mhのアプローチでは90%近く理想の動きを崩されている気がする。加えて、中間の走りハードリングも理想の動きは出来ない。出来ないしさせてもらえない。

今までずっと、あぁ失敗したと思っていたがこれは失敗ではないのかもしれない。崩されることが普通なのではないかと。崩されてからがスタートというかそこからが勝負なのでは。そういう風に考えると、普段の練習の取り組み方を変えなければいけない。そして、実際のレースに挑む時の気持ちの持ちようも変えなければいけない。

今考えることは、敢えて崩した状況を作り出し、そこからレースを作る練習が必要だということ。そしてレース前の気持ちは、崩されることを受け入れる冷静さを持つことだ。

レースでは理想の動きは崩される。そのことを頭に入れて走るのと、そうでないのとの違いは大きいと思う。

今シーズンは、このことを頭に入れて練習し、レースに挑もうと思う。

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この記事を書いた人

ベストタイムは14秒06。目標は13秒台を出し、日本選手権で勝負する。中学生、高校生に役立つことを書けたらと思います。練習に関して質問等ありましたらコメントをよろしくお願いします。また、意見やアドバイスをいただけると嬉しいです。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • なるほど。
    たしかに、普段の練習でコンディションの悪い状態や、良くない練習環境の中でも
    走り慣れていれば本番のレースで自分の走りを崩せることはできても、崩されることは少ないかもしれませんね。

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