陸上競技 やる気がおこらない原因

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ドーパミンとは

ドーパミンは脳内で分泌される神経伝達物質で、私たちのやる気、快感、多幸感などに大きく関わっています。ドーパミンの分泌量が低下すると、やる気が出なくなることがあります。
陸上競技の練習に対してやる気を失ってしまう原因をドーパミンの観点から考えてみました。
全て、ドーパミンの分泌が低下しているという考えで書いています。

やる気がある状態

まず、陸上競技の練習に対してやる気を出せている時は、報酬期待がある時です。
報酬期待がある時は陸上競技の練習に対してワクワクしています。この時、脳からはドーパミンが出ています。
脳が、練習を終えた後やその先に報酬を得られると予測しているからです。
例えば、この練習をすれば次の試合で自己ベストが出るはずや、できなかった技能ができるようになるはずなどの期待をしている状態です。または、自己成長につながるなどです。

そして、練習の後に期待通りの報酬を得る(試合で勝つ、または記録が向上する)ことができたら、ドーパミンが出て嬉しい気持ちになります。このループ(成果が出てドーパミンが出る→報酬期待を抱いて練習をする→成果が出てドーパミンが出る→報酬期待を抱いて練習をする)に入ることができれば、練習に対してやる気を維持し続けれると考えられます。

やる気がでない状態

では、やる気を失っている状態はどういう時か。練習に対してワクワクしていない状態。それは報酬期待がない状態。つまりドーパミンが出ていない状態です。では、なぜドーパミンが出なくなってしまったのかを考えてみます。複数の原因が考えられます。

成果が出ない

陸上競技で成果(記録の向上)が出なくなってしまい、報酬(幸福感や嬉しい気持ち)を得られなくなった。つまり練習を積み重ねても試合の後にドーパミンが出なくなった状態です。練習を繰り返し行っても成果が出ず、ドーパミンが出ない状態を繰り返し経験すると、練習に対して報酬期待をもてなくなります。つまり、練習時にドーパミンが出なくなりワクワクせずやる気が起きなくなると考えられます。

この場合は、成果が出せる様に例えばSMART法などの工夫で改善を試みるとよいと考えます。

成果は出るが報酬が期待しているものと違う

次に、考えられるのは成果(試合で勝てるまたは記録が向上する)は出るが、その結果得られる報酬が期待していたものとは違うと感じている状態です。
例えば
1 賃金が低いと感じている。(プロの場合) 
2 評価されないと感じている。
3 自身の中で陸上競技に対する魅力が低下している。(価値を感じられなくなってしまっている)

12の場合は、外発的なモチベーションに関与しているので改善するなら賃金を上げてもらう、またはフィードバックの場を適切に設定してもらうなどです。
しかし3の場合は、内発的なモチベーションに関係しているので、対応が複雑です。なぜなら、その物事自体の価値ややりがい、意味に対してミスマッチが起きている可能性があるからです。この場合は種目を変える。または、練習内容に対して新しいことを取り入れるなどが考えられます。これまでやっていないことに挑戦する中で得られる発見や、探究によって好奇心が湧きドーパミンが出る可能性が考えられます。

まとめ

陸上競技へのやる気が下がってしまう原因は、
1 成果が出ないことで報酬(ドーパミン)を得られなくなったこと。
2 成果は出るがそこで得られる報酬に価値を感じられなくなったこと。
です。

ドーパミン以外の要因も考慮する

また、ドーパミンだけでなく、セロトニンやエンドルフィンなど他の神経伝達物質もモチベーションや気分に大きく影響します。たとえば、セロトニンは安定感や満足感と関連しており、適切な休息や栄養、社会的サポートがこれを促進することがあります。

参考資料

studygeek.jp,relacoco.jp,re-curious.com

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この記事を書いた人

名前:深川 貴司/ふかがわ たかし
年齢:35歳
専門:110mh
ベスト記録:14.06
出身大学:順天堂大学
経歴:都立学校教員(6年)、現在はプログラマー(web系)へ転職💻
福岡在住

主な成績:全国高校総体(インターハイ)3位。関東インカレ3位。全日本インカレ6位。日本選手権出場。

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