ハードル走の練習方法 Ver.2017.8

ハードル走の練習に関して、これまでも書いてきたが、改めて書いておく必要があると考えて書いておくこととする。

最近、思うことだがやはり陸上競技界というか学校単位の部活動指導は自分が高校生の時からほとんど指導者のレベルは向上していない気がする。なんとなくの直観で失礼だが。言い換えると、今のスポーツ界や陸上競技界ではまだまだ正しいというか、確かな指導方法や経験則のようなものは浸透していないのだと思う。当然、若い指導者や常に研究を重ね情報を収集して知識をアップデートさせている指導者もたくさんいる。

だから、今の中高生はこの情報社会を利用してどんどんいい練習方法を探り、学んでほしい。

これだけ、偉そうにしゃべったが自分はしょせん、二流ハードラー(;´・ω・)ただ、そこそこ専門性は高いので参考にしてください。

どの種目にも共通することだが、先ず一番大切なことは王道の練習を行うことだと思う。
ハードル練習にも様々な練習があるが、小難しいドリルやなんかいろいろある動き作りは置いといていい。先ずは、ハードルを跳び慣れることだ。ハイハードルも初めは高くて腰が引けるが繰り返し跳んでいれば慣れる。逆に今まで恐怖なく跳べていたのに久しぶりに跳んだら怖い。でもまた慣れる。先ずは、5歩走で跳ぶ。それができるようになったら3歩走で跳ぶだ。

3歩でハードル間を走れない場合、それはほとんど走力不足だ。走力が明らかに足りないのに正規の幅で練習し続けても跳べるようにはならない。技術が足りないのではなく、走力が足りないのだと気づかなくてはいけない。この場合、提案するなら先ずは走力を向上させる努力をすることだ。それと同時に、ハードル練習では3歩で走れるハードル間まで狭めて練習すること。確かに正規を頑張ってピョーンピョーンと走って3歩で行くことも練習にはなるが、ハードル走の練習としてたぶん面白くないしつらい。行けない経験ばかりが蓄積され億劫になる。
なので、3歩で走れる幅まで狭めてハードル走の疾走感を感じることを優先してほしい。ハードル走ができている感覚を養いつつ、根本の走力を鍛えていれば、必ず3歩で正規の幅を走れるようになる。

もう一つ大切なことは、一台目までのアプローチの精度を高めることだ。もし、走力が高まっているのに3歩で走れない場合は一台目までのアプローチを失敗していることが多い。アプローチの基本は全力だ。ゼロの状態から8歩で最大まで加速し一台目を越えること、それが二台目、三台目につながっていく。アプローチの一台目で最大まで加速ができるように繰り返し練習することが大切だ。

ハードル走の基本的な練習の考え方はこの上記だと今の自分は考えている。最近また思うことは、トップ選手は結構な割合で特殊な練習方法を取り入れている。これを安易に真似するのはやめた方がいい。トップ選手はほとんど超がつくくらい天才で特殊だからだ。先ずは、王道で行くことが大切だと思う。成功に近道はない、地道に行こう👍

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この記事を書いた人

名前:深川 貴司/ふかがわ たかし
年齢:35歳
専門:110mh
ベスト記録:14.06
出身大学:順天堂大学
経歴:都立学校教員(6年)、現在はプログラマー(web系)へ転職💻
福岡在住

主な成績:全国高校総体(インターハイ)3位。関東インカレ3位。全日本インカレ6位。日本選手権出場。

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