走りは変わり続ける。

この間、J-Shiraさんの、短距離走の科学的トレーニングに関する勉強会に参加して、自身の走りが変わった。
先ず、この勉強会に参加して考えたことは、走りの科学的研究はこんなに進んでいるのかという衝撃だった。もはや、大学生の時に、一般的に言われていたことは間違いだらけと言ってよいほどだった。
そして、案外、感覚的にやってきた練習は間違っていないことも事実だった。科学的な根拠に基づいたわけでなく、長い間、自身と向き合い、トレーニングを続けた結果、こういうトレーニングが効果的だと感じてやっていたことは科学的に見ても正解であった。だから、自身の感覚は大事にしつつ、科学的な根拠に基づく内容の二つが大切だと感じた。

講義は約3時間あり、強烈なほど学ぶことが多かったのだが、その中でピンと来たのは接地に関する話しだった。正確には接地とストライドの関係も含めるのだが、基本的に地面に下す足は何もせず、そのまま下に下すだけ。という話しだ。それが理想で、それ以上何をやってもトータルで考えるとあまり意味がないし、マイナスに働くことさえある。

それから、走る時はすぐ下すことだけを考えると、今まで何十年走り続けた中で一番ストレスなくサーっと走れている感覚を覚えている。そして、長年続いていたアキレス腱の痛みも強く出なくなった。まさか、まだ走りの中でこんな新しい発見があると思っていなかった。

よく、陸上競技はただ走るだけだと思わがちだ。けれど、昨日と今日で走りは微妙に変わっていて、毎日、真剣に走っていれば何か小さな発見や変化に出会う。首の角度、腕の振る位置、骨盤の角度、いつもそんなことを考えて走っているからただ走っているだけでなく楽しい時も多い。だから、走りは変わり続けると思った。ありがとう、J-Shiraさん。

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この記事を書いた人

名前:深川 貴司/ふかがわ たかし
年齢:35歳
専門:110mh
ベスト記録:14.06
出身大学:順天堂大学
経歴:都立学校教員(6年)、現在はプログラマー(web系)へ転職💻
福岡在住

主な成績:全国高校総体(インターハイ)3位。関東インカレ3位。全日本インカレ6位。日本選手権出場。

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