110mh 泉谷駿介選手

セイコーゴールデングランプリ 110mh

今、日本陸上界で最も輝いている選手が泉谷駿介選手です。

同じ、大学の陸上部出身ということもあってすごく注目しています。先日のセイコーゴールデングランプリを見て、やっぱり泉谷くんはすごいと感じました。今日はどんな走りをするのだろう。どんなタイムを出すのだろう。とワクワクしながらレースを見るのは、ウサインボルトを見ていた時と同じ感覚です🏃‍♂️

泉谷くんの110mhのレース動画をyoutubeでたくさん見てきました。高校のレースから大学時代のレースと、youtubeに上がっている動画はほとんど見たと思います。泉谷くんの凄い所は、着実に課題を克服しているところだと思います。私のようなレベルの人でも、ここが課題だなと気づくことはできます。それを泉谷くんはしばらくして改善した姿を見せてきます。今回のレースを見た瞬間に、また成長している。と感じました。本当に、すごいです。

私が大学時代の時は、110mhは世界に遠い種目の一つでした。世界選手権の標準を1人も突破できない年もあったように思います。私自身、日本人には無理な種目だと思っていました。けれど、今、泉谷くんが日本人でも110mhで勝負できることを示してくれています。もしかしたら、12秒台を出して世界大会で1位を取るかもしれません。ハードル界、日本陸上界の宝です✨

日本短距離界に多大な影響を与えた、為末さん、末續さんを越えるようなスパースターになってほしいです🏃‍♂️

レースの仮想戦をする

今まさに、高校生はインターハイに向けての戦いの真っ最中だと思う。自身の経験を振り返ると、高校時代はギリギリの戦いだったと思う。ギリギリとは、絶対的に勝てるレースなど一つもなかったということだ。ほんの少しの気の緩みやミスで負けるレースをしていたと思う。

不安に負けないために、ミスをしないためにできることはレースの仮想戦をなんども行うことだと思う。

110mhなら、例えば

  • スタートから1台目までのアプローチで詰まってしまったら。
  • もし、隣の人の腕が何度もぶつかってきたら。
  • もし、隣の人のスタートが自分よりも遥かに速かったら。

そんなことを自分は考えて、何度も仮想レースを頭の中で行っていた。最悪の事態や、想定よりもうまく行かない状況を考えおく。それがあるだけで、人は不測の事態に対応しやすくなる。

日頃の練習や、寝る前など頭の中で仮想レースをやってみよう🏃‍♂️

スピード練習 ダッシュ練習について

5月に突入し、陸上選手にとってはいよいよ本格的な勝負の時期となった。

全ての種目において、大切なことはスピードを高めることだ。もちろん、気温が上がれば筋の収縮がスムーズとなり動きにキレやスピードが出てくる。、それと同じく意識的にスピード練習を行うことでよりシーズン仕様の身体へと仕上がっていく。

自身がシーズン前から意識的に行っていた練習内容を簡単に紹介する。

  • (30m×3、50m×2、80m×2、120m×2 )× 1セット(一本一本を全力で)

または、

  • 120m×3(一本一本を全力で)

だ。これは大学生の時にやっていた練習なので高校生は本数を減らしたほうがいい。ポイントは一本一本をしっかりと休憩をとって全力で走ることだ。7割ではなく可能な限り全力でいくことでスピードやキレが高まっていく。だが、全力走は身体への負担も大きく怪我のリスクが高まるので週に1回か2回程度に留めて徐々に行っていくほうがいい。

スピードを高める唯一の方法は、全力で走ることである。高いパフォーマンスをしなければならない試合に向けて徐々にスピード練習を取り入れていってほしい。

糖質とビタミンB1を一緒に摂ろう

激しい運動をする人にとって、糖質からのエネルギー摂取はとても大切だ。その時、ビタミンB1を一緒に摂ることで効率的に糖質をエネルギーに変えることができるのだ。少し食事を工夫するだけで効率的なエネルギー摂取ができるので参考にしてほしい。

生姜焼き定食

生姜焼き定食

ビタミンB1を多く含んでいる代表的な食材の一つが豚肉だ。ごはんと一緒に豚肉を摂取できる生姜焼き定食はまさに、スタミナ料理と言える。さらに豚肉と一緒に炒める玉ねぎには、ビタミンB1の吸収を促す働きがあると言われているらしい。このように考えると、生姜焼き定食がスタミナ料理の代表格であることが頷ける。

納豆ご飯

納豆ご飯

納豆も、糖質との相性が抜群だ。大豆もビタミンB1を多く含んでいる代表的な食材だ。納豆ご飯は生姜焼きよりも安価で、しかも調理の負担もなく食べることができる。時間のない中高生の朝ごはんにはぴったりと言えるだろう。

今回はいつもと少し毛色の違う内容だが、スポーツ選手にとって栄養の知識は非常に大切なので基本的な情報を伝えていきたいと思う。

110mh 100mh ハードル走における走力の重要性

これは、自分が大学4年生の時の日本インカレ決勝のレース。この時のレースを110mhの元日本記録保持者の谷川さんに見てもらった時の話し。

一緒に写っているのが谷川さん。

ここ最近は、ハードル走を教える際にとにかく走力の重要性を説いている。だが、ハードル走で課題を感じている中高生のほとんどは、ハードリングの技術面に目がいっていることが多い。かく言う自分も、ずっとハードリングに課題があると思っていた。この写真に写っている時に、谷川さんからもらったアドバイスは一言だけ。『足が遅い』だった。

その時の自分は、それを素直に受け入れることができなかった。そんなはずはない。それ以外の技術面の課題があるはずだ。技術面のアドバイスをどうしてしてくれないんだ。と思った。

だが、今振り返ると、『足が遅い』。それが全てだと思える。足が遅くてハードル走で戦えるわけがない。この走力でハードリングの技術面にフォーカスして練習してもタイム短縮はたかがしれている。大幅にタイムを伸ばすには、走力の向上に力を注ぐべきだと。谷川さんは考えていたのだと思う。

もう一度、ハードル走ができるならまず1番に走力の向上に力を入れて練習したい。

為末さん ハードル走のポイントについて考えた。

以下の動画を再生して聞いてください。1分くらいです。

自身もそうだが、ハードラーはハードル走の本質に気づかず、ついつい形ばかりを追ってしまう。しかも、本質に気づくということ自体が容易ではない。何のために、ハードリングをするのか。そこに、障害物があるから仕方なくスプリントの形を崩してハードリングをする。だから、究極のハードリングとはスプリントの形から可能な限り逸脱しない動きだ。動きはスプリントの延長線上。ハードリングのためのハードリングをしていないか。それを思考の中心に置いて練習をしなければならない。

2023年 2月25日(土)ハードル指導の感想

今日は、これまで見ていた中学2年生の子の指導を久しぶりに行った。指導をしたと言っても、何かを特別教えたわけではない。動きを見て、確認した程度だ。

久しぶりに、ハードルの動きを見たが、驚いた。これまでよりも動きが洗練されていた。ハードルに入ってく角度がより、鋭利になっていた。また、走りからハードルの切り替えもなめらかだった。

その動きは、ハードラーとして一つ上のステージに上がったと実感した。もう、ハードリングの動きはおそらく中学生の中ではトップレベルだと確信できるほどだ。あとは、走力の向上。これが達成されれば全国大会で3番以内も十分狙える。

本人が抱える課題としては、アプローチで詰まってしまう点だ。しかし、アプローチが詰まるということは、それだけ走力が高まっているということとも言える。アプローチの詰まりは、ハードラーとしての宿命だ。何度も、何度も試行錯誤して乗り越えるしかない。

今日は、人の成長に驚かされ感動した。🏃‍♂️

110mh 小さなできたを積み重ねよう スモールステップ

ハードル走を始めたばかりの時の練習方法を考えてみる。まだハードル走を3歩で全て走りきれない段階の時は、できない練習を極力しない方がいいと考えている。

できない練習とは、ハードルを余裕をもって越えられない。3歩で全くいけない。アプローチが全く合わない。などが考えられる。

始めたばかりの初期の段階で、できないという感覚を味合わせることはできる限り避けたい。始めたばかりの時は、まだハードル走の楽しさを知らない段階で、興味や関心もまだ低い。意欲的に続けていくには、小さなできたを味合わせ、楽しいとか私はできるという感覚が必要だと思う。

人は、やることによって、やる気になる。そのやるを作るには、できる、できた!の経験を味合わせ、楽しいなどの肯定的な感情になることが必要だと考えている。始めたばかりの選手には特に、失敗やできないを味合わせすぎていないか、選手の感情に気を配ることが必要だ。

そのための練習方法は、高さを下げる、ハードル間を狭める、アプローチでは勢いをつけた状態から走らせるなどがある。

指導は簡単ではない。

ハードル練習会 を02月25日(土)17:30から行います!!

02月25日(土)にハードル練習会を行います!

時間は、17時30分から19時30分までの2時間を予定しています。

場所は、江東区の夢の島競技場です。

料金は、かかりませんが、施設使用料は、本人の分は本人が払うようにお願いします。

ハードル走を教わりたい人、ハードル走を見て欲しい人は、ぜひご参加ください!

練習メニューなどは、特にありません。見て欲しい動きを見る感じの練習会です。

参加したい人は、コメントをよろしくお願いします。

陸上競技 指導の方法

ここ1年、再び陸上競技の世界へ戻りたいと思い、このブログを通して時々、中学生や高校生と直接会って指導することがある。

その時、指導者と選手の関係性がよい状態であることが大切なんだと感じることがある。極端に言えば、初めましての関係性だと、なかなかいい指導はできないということだ。

なぜなら、先ず、特に選手側が緊張してしまい、心が動揺したりして考えていることや思っていることを正しく伝えられなかったりするからである。また、指導者側の話しやアドバイスもやはり、緊張があって、スッと入らないことがある。

これは、どうしても仕方がないことである。やはり、お互い人間なので、信頼関係を構築するには時間がかかる。

この現象は、陸上競技の指導に限らず全ての人間関係で同じことが言える。例えば、学校で、生徒が先生のことを嫌いになれば、どんなに先生が正しいことを言っても、生徒はその意見やアドバイスをはね除けてしまうだろう。仕事で、上司と部下でも同じことが言えるだろう。指導者は、指導することでその人の人生をよい方向に導く責任がある。関係性の質を常に気にして、そこが壊れないように、そこがよりよい方向にいくように、配慮する必要がある。

指導するということは単に、技術や知識だけでは成立しないことを学んだ。