ハードル走の指導を振り返る(2023年)

2023年はこのブログを通して、数人の中高生にハードル走(110mh)を指導した。

指導の形態:

直接競技場で指導したり、動画を送ってもらってメールのやりとりで指導をしたりした。

指導の際に心がけていたこと:

・1番に走力の向上

・2番に着地の姿勢
 ・着地時にすぐに走り出せる姿勢になっているか。

・3番にアプローチ
 ・最大限、スピードを高めて1台目に向かっているか。
 ・踏切位置がハードルに近くなりすぎていないか。

・4番にインターバルラン
 ・着地したら全力で走る意識をもたせる

成果:

全中で上位入賞や地区大会、インターハイへ出場することができた。

指導の中で学んだこと:

技術面に関しては、あまり細かいことを指摘する必要がないことを改めて実感。上記で挙げた4点を繰り返し指導することが本質的な指導であると感じた。

メンタル面では、徹底的に良い所を見つけ褒めて伸ばすことで、自信をつけさせることが大切。また、やっていることが合っているのか合っていないのかが不安で練習している子が多いので、取り組みの方向性が合っていることを伝えて自信をもたせることが大切。

飛躍的な成長に必要なのは、走力の向上であることを確信。そのための、基礎体力作りや身体作りまで指導できると、より優れた指導者になれると感じた。

最後に:

2023年はこれまで続けてきたブログによる活動が花開いた年であった。たくさんのハードラーから相談があり嬉しい気持ちと役に立ちたいという思いで活動をすることができた。今後もこの活動は続けていきたい。

ハードル走はもちろんだが、どんな物事にも抑えるべき技能のセンターピンがあるのではと感じる年でもあった。抑えるべき技能を見極めてそこを徹底的に指導することで、ある程度までは成長していくことができると思う。今後は、そのような視点で何が技能のセンターピンなのかを考え、整理しながら様々な競技や物事を指導していきたい。

アスリート タンパク質 摂取量

アスリート(運動をしている中高生)にとって、身体作りはパフォーマンス向上に最も影響を与える項目だ。その際、栄養(タンパク質)の摂取は不足なく行わなければならない。栄養の知識や情報は様々なものが溢れていて何を大切にしてよいかわからなくなることも多い。最低限ではあるがマストな知識だけをピックアップしてまとめてみたので参考にして欲しい。

アスリートがタンパク質を摂る理由

  • たんぱく質は筋肉の主要な成分で、筋肉合成の材料となるからである。

1日の摂取量の目安はどれくらいか

  • アスリート(日常的に激しい運動をしている人)は、体重1kgあたり2gが推奨されている。(2g以上の摂取は、過剰摂取とされている)
    例えば、体重50kgの人は1日100gのタンパク質摂取が推奨されている。

摂取時のポイントはあるか

  • 一般的には、3食でバランスよく均等に摂ること。
  • 糖質と一緒に摂る方が吸収がいい。
  • タンパク質摂取時に、脂質の取り過ぎに気をつける。

タンパク質を多く含む食品

  • お肉100g(20〜25g)
  • 魚100g(20〜25g)
  • 卵1つ(6g)
  • 納豆1パック(7g)
  • 牛乳一杯、200ml(7g)

タンパク質摂取に市販の飲むプロテインを摂ることは効果的だ。また、タンパク質摂取でお肉ばかり食べていれば脂質も多く取りすぎるので魚や大豆製品もバランスよく取り入れていくべきだろう。

プログラミングを通して学んだこと

1.徹底的にパクる

どの世界でも共通だと思うが、プログラミングの世界ではこの精神が大切とされている。先人や既に多くの人の目が入りレビューされたコードをパクって書くことだ。わざわざ自分のオリジナルで書く必要のない箇所はパクる。それにより、コードの質は担保されるしバグも少なくなる。

2. 競合調査をする

これもどの世界でも共通だと思うが、新しいサービスやアイディアを形にする時は徹底的に競合調査を行うこと。徹底的にパクると似ているが、既存のサービスは既にユーザーや世の中に受け入れられている。一旦、競合を参考にして大枠を作り差別化を図っていく方が、的外れな機能やサービスになりずらい。

3. 学んだことを振り返りやすくする

一つのwebサービスを開発する際に、必要となる技術や知識が多すぎて覚えておくことは極めて難しい。フロントエンドの知識、バックエンドの知識、データベースの知識、インフラの知識などだ。覚えるのではなく思い出せるように記録を取っておく。とにかく、自分は忘れると思って、丁寧に写真付きで記録する。そしれそれを引き出せるように、タイトルなどを工夫して記録する。

4. 情報を整理すること

プログラミングをやっていると、データや機能が重複していないかなど考えることがよくある。この機能はここと重複していないかなど、情報をグルーピングする力が育まれる。

110mh 100mh ハードル走における走力の重要性

これは、自分が大学4年生の時の日本インカレ決勝のレース。この時のレースを110mhの元日本記録保持者の谷川さんに見てもらった時の話し。

一緒に写っているのが谷川さん。

ここ最近は、ハードル走を教える際にとにかく走力の重要性を説いている。だが、ハードル走で課題を感じている中高生のほとんどは、ハードリングの技術面に目がいっていることが多い。かく言う自分も、ずっとハードリングに課題があると思っていた。この写真に写っている時に、谷川さんからもらったアドバイスは一言だけ。『足が遅い』だった。

その時の自分は、それを素直に受け入れることができなかった。そんなはずはない。それ以外の技術面の課題があるはずだ。技術面のアドバイスをどうしてしてくれないんだ。と思った。

だが、今振り返ると、『足が遅い』。それが全てだと思える。足が遅くてハードル走で戦えるわけがない。この走力でハードリングの技術面にフォーカスして練習してもタイム短縮はたかがしれている。大幅にタイムを伸ばすには、走力の向上に力を注ぐべきだと。谷川さんは考えていたのだと思う。

もう一度、ハードル走ができるならまず1番に走力の向上に力を入れて練習したい。

為末さん ハードル走のポイントについて考えた。

以下の動画を再生して聞いてください。1分くらいです。

自身もそうだが、ハードラーはハードル走の本質に気づかず、ついつい形ばかりを追ってしまう。しかも、本質に気づくということ自体が容易ではない。何のために、ハードリングをするのか。そこに、障害物があるから仕方なくスプリントの形を崩してハードリングをする。だから、究極のハードリングとはスプリントの形から可能な限り逸脱しない動きだ。動きはスプリントの延長線上。ハードリングのためのハードリングをしていないか。それを思考の中心に置いて練習をしなければならない。

2023年 2月25日(土)ハードル指導の感想

今日は、これまで見ていた中学2年生の子の指導を久しぶりに行った。指導をしたと言っても、何かを特別教えたわけではない。動きを見て、確認した程度だ。

久しぶりに、ハードルの動きを見たが、驚いた。これまでよりも動きが洗練されていた。ハードルに入ってく角度がより、鋭利になっていた。また、走りからハードルの切り替えもなめらかだった。

その動きは、ハードラーとして一つ上のステージに上がったと実感した。もう、ハードリングの動きはおそらく中学生の中ではトップレベルだと確信できるほどだ。あとは、走力の向上。これが達成されれば全国大会で3番以内も十分狙える。

本人が抱える課題としては、アプローチで詰まってしまう点だ。しかし、アプローチが詰まるということは、それだけ走力が高まっているということとも言える。アプローチの詰まりは、ハードラーとしての宿命だ。何度も、何度も試行錯誤して乗り越えるしかない。

今日は、人の成長に驚かされ感動した。🏃‍♂️

110mh 小さなできたを積み重ねよう スモールステップ

ハードル走を始めたばかりの時の練習方法を考えてみる。まだハードル走を3歩で全て走りきれない段階の時は、できない練習を極力しない方がいいと考えている。

できない練習とは、ハードルを余裕をもって越えられない。3歩で全くいけない。アプローチが全く合わない。などが考えられる。

始めたばかりの初期の段階で、できないという感覚を味合わせることはできる限り避けたい。始めたばかりの時は、まだハードル走の楽しさを知らない段階で、興味や関心もまだ低い。意欲的に続けていくには、小さなできたを味合わせ、楽しいとか私はできるという感覚が必要だと思う。

人は、やることによって、やる気になる。そのやるを作るには、できる、できた!の経験を味合わせ、楽しいなどの肯定的な感情になることが必要だと考えている。始めたばかりの選手には特に、失敗やできないを味合わせすぎていないか、選手の感情に気を配ることが必要だ。

そのための練習方法は、高さを下げる、ハードル間を狭める、アプローチでは勢いをつけた状態から走らせるなどがある。

指導は簡単ではない。

ハードル練習会 を02月25日(土)17:30から行います!!

02月25日(土)にハードル練習会を行います!

時間は、17時30分から19時30分までの2時間を予定しています。

場所は、江東区の夢の島競技場です。

料金は、かかりませんが、施設使用料は、本人の分は本人が払うようにお願いします。

ハードル走を教わりたい人、ハードル走を見て欲しい人は、ぜひご参加ください!

練習メニューなどは、特にありません。見て欲しい動きを見る感じの練習会です。

参加したい人は、コメントをよろしくお願いします。

陸上競技 指導の方法

ここ1年、再び陸上競技の世界へ戻りたいと思い、このブログを通して時々、中学生や高校生と直接会って指導することがある。

その時、指導者と選手の関係性がよい状態であることが大切なんだと感じることがある。極端に言えば、初めましての関係性だと、なかなかいい指導はできないということだ。

なぜなら、先ず、特に選手側が緊張してしまい、心が動揺したりして考えていることや思っていることを正しく伝えられなかったりするからである。また、指導者側の話しやアドバイスもやはり、緊張があって、スッと入らないことがある。

これは、どうしても仕方がないことである。やはり、お互い人間なので、信頼関係を構築するには時間がかかる。

この現象は、陸上競技の指導に限らず全ての人間関係で同じことが言える。例えば、学校で、生徒が先生のことを嫌いになれば、どんなに先生が正しいことを言っても、生徒はその意見やアドバイスをはね除けてしまうだろう。仕事で、上司と部下でも同じことが言えるだろう。指導者は、指導することでその人の人生をよい方向に導く責任がある。関係性の質を常に気にして、そこが壊れないように、そこがよりよい方向にいくように、配慮する必要がある。

指導するということは単に、技術や知識だけでは成立しないことを学んだ。

110mh(ハードル走) 初心者の練習方法

110mhに限らず、ハードル走の初心者においてどのような練習方法が有効であるか。それは、とにかく実践を積むことだと考える。

実践を積むとは、ハードルを飛ぶということだ。もっと言うなら、とにかく3歩でハードル走を走ることである。

自身がプログラミングを始めて思うことだが、成長する、できるようになるのに最も大切なことは実践する機会を多く作ることだと今は感じている。とにかくコードを書く。経験したことのないことに向かう機会を多く得る。これがプログラミングでいう実践だ。

youtubeなどで「ホリエモン」が寿司屋の話をよくしている。寿司屋になるのに10年も必要ない。下積みに何年もかけるより、とにかく寿司を握った方がいいと。(部分的に、摘んでいるので別の解釈もできるので、あしからず)これは、寿司を握ることが実践と言える。

ハードル走も同じで、とにかくハードルを並べて、3歩で飛ぶ練習を繰り返すことが最も早く成長する方法だと思う。ドリルをしたり、5歩走をすることも必要ではある。けれど、一番大切なことは、スタートから加速して3歩で走る。これをやるべきだ。

この3歩走でうまく走れないのなら一旦、高さを下げて、インターバル間を狭めて実践する。どんなレベルの段階でも環境を変えれば3歩で行けるのでとにかく先ずは実践してみてほしい。