ハードル練習(並走編)

ハードル練習の並走です。

動画は大学4年生の時。左が自分(ハードルの高さはジュニアで1足縮め)で右が後輩(ハードルの高さはハイハードルで1足縮め)。

少しは参考になるかと思って載せました。コーチの声も聞いて下さい。「手を前に出せ!」「ハッ!」と言っています。感覚的な指導ですが、実はこの時の練習が私にとって大きなターニングポイントになったのです。

手を前に出す。これを意識したことにより、上方向に逃げていた力が前方に向いて行ったことが一つ。手を今までより前方に出したことで、上体を直ぐに起こさなくなり動きにタメが作られました。このタメにより、リード足着地時に抜き足がタイミングよく前に出てくる様になりスムーズなインターバル走につながりました。

また、「ハッ!」と言ってもらえることで、瞬間的に力を発揮するイメージが持てました。

手を前方に出す意識を持つ。一度試してみて下さい。何か意見、アドバイス、質問等あればコメントよろしくお願いします。

 

ウォームアップ(ウォーミングアップ)の目的

本を読んで、とても勉強になったのでウォームアップについて、まとめてみる。

温度が10℃上昇すると、化学反応は2~3倍になる。これをQ10の法則というらしい。生体の場合、筋温や体温の上昇は代謝機能を高め、運動能力を向上させる良いことがたくさん起こる。

まず、筋温が上昇すると、筋の粘性抵抗が減少し弾性要素が増すことで、筋力と筋収縮速度は向上し、柔軟性も向上する。さらに、筋温の上昇は活動筋への神経刺激の伝達速度を速くする。よって、複雑で繊細かつ統制のとれた運動実施が可能になるのである。また、血管は拡張し活動筋への血流量を増加させ、ヘモグロビンの酸素運搬能力を増大させるので、循環機能を高める。

次に筋は、瞬間的な収縮弛緩に対して非常に強いが、腱、靭帯、その他の結合組織は非常に弱い。したがって、主運動の前にこれらの結合組織を伸展すること、つまりストレッチは怪我の予防につながる。そしてこれは、これから始める主運動に対する動機づけや意欲の高まりといった心理的効果も含まれている。

この他、運動に対する各器官の適応速度を調整する働きもある。

神経系、筋系、呼吸系、循環系、内分泌系などは運動に対する適応スピードが異なっている。神経系はわりと速く運動に適応するが、血液や内分泌系の適応は比較的遅い。それ故に、運動開始時期に各器官の適応スピードの不揃いによって一時期的に体内で混乱が生じ、苦痛を感じる。これを死点(dead-point)と呼んでいる。しかし、この苦痛に耐え運動を続けていると、各器官が徐々に適応を始め、運動を楽に続けられる状態になる。この次の時点をsecound windと呼んでいる。ウォームアップの目的には、運動開始時に起こる死点(dead-point)をあらかじめ意図的に起こさせておくねらいがある。

なるほどですね。ここまで、知っていたらウォームアップに手は抜けません。理屈を知っていれば、効率的で合理的なウォームアップが出来ます。しっかり覚えます。 ask the doctor back link

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布勢スプリント

6月24日に鳥取で行われた布勢スプリントに出場しました。動画はその第2レース。私は、右から3番目、4レーンです。

結果は14秒59。

鳥取まで行って、この結果。だいぶへこみました。ウォームアップの時から身体が重く、スピードが上がらない、素早い動きが出来ないという状態でした。大会に出て、得たものは一人で遠征することの大変さを知ったことと、今のままの練習ではダメだということでした。

悔しいという気持ちより、このまま続けていくことへの疑問が沸き起こってきました。レースが終わってからの2週間は、何もしませんでした。今、一番きついことは一人での練習。これは、改善しなければ、終わる。谷川さんにも、そこは改善した方が良いと言われたことでもありました。一人で頑張る日と複数で練習出来る日を持てる様に、工夫しなければいけません。

うだうだと色々なことを考えて2週間が経ちました。8月の中頃には九州選手権があります。いつまでも、何もしないわけにはいかないので、今日は練習に行きました。200mを4本。きつかった。

プレイヤーを辞めたら、楽だろうなという気持ちはかなりある。しかし、今の成績には満足出来ないし、自信も持てない。競技を続けることでしか、気づけないことがいっぱいあり、それは将来に必ず役立つと思える。そして13秒台のハードラーになれた時の嬉しさを味わってみたい。だから、続けよう。既に、頭の中には新しい動きのイメージがいくつかある。九州選手権に向けて、練習を積んでいきます。きついけど、将来の自分のためにも頑張る。

谷川 聡さん

6月22日土曜日、博多で110mhの日本記録保持者、谷川 聡さんとお話させてもらいました。

 

この様な機会は、とても貴重なので私の走りの動画を見ていただいたり、陸上競技への取り組み方、ハードルについて質問しまくりました。かなり、緊張して頭が回りませんでしたが、まとめてみたいと思います。

・先ずは、走りについて。200mを速く走れる様になりなさいというアドバイスをもらいました。

100mは激しく、速く足を回せれば、ごまかしが効く。しかし、200mという距離はきちんと地面を捉え、その力を身体に伝える動きをしなければ速く走ることは難しい。長いスパンで考えて、先ずは200mを走り、きちんと地面を捉える走りを身につけなさいということでした。その様な、考え方で、200mという距離の練習を行うことは、私には思いもつかなかったので、とても勉強になりました。谷川さんは、大学に入学したばかりの100m、110mh選手達には積極的に200mや400m、400mhにも取り組ませるそうです。目的は、正確に地面を捉え、地面からの力を逃がさずに得る感覚を養うためです。400mhを13歩で行く練習は、効果的だと言っていました。

・次は、ハードル練習のアドバイス。インターバルを正規の幅から広げて、練習してみたらというアドバイスをもらいました。

私は、飛んでいる様なハードリングをしていると言われました。確かに、私は「タタ、ターーン」という感じで、ターーンで前に思い切り飛ぶ様なイメージを持って、走っていました。そのイメージではなく、走る動き、走りのままのリズムでハードリングをしなければいけないということです。インターバルが狭いと思える選手は、ハードル間を広げることで、走り抜ける動きでハードルに入っていくイメージが作りやすくなると言われました。まだ、やっていないので、どの様な感じなのかわかりませんが、想像の中では何となくわかります。とにかく、実践です。

このほかにも、多くのアドバイスをいただきましたが、上の二つが、特に心に残ったので記しました。私は、このアドバイスを実践していきますが、私の受け取り方が間違っている可能性はかなりあるので、何となくで参考にしてみて下さい。

本の紹介、谷川さんが書いた、ハードルの本です。

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