今、私は右のハムストリングスが非常に痛いです。しかし、この身体の痛みは心の持ちようで、新たな動きの発見や、動きの改善のきっかけになると考えています。
右のハムストリングスが痛んだ理由として考えられるのは、左右の筋発揮のバランスが崩れていたからだと思います。理想は、左右の足から同じくらいの筋発揮がなされて進むことです。しかし今回、力を入れやすい右足に意識が行き、右足に必要以上の負担を与えていました。
休むか、走る練習を控えるところですが、あえて走ります。痛い時に走るといかにその部分に強い力が加わっているかがわかります。そして、走りながら痛みが起きない力の入れ方を模索します。これによって、左右の力の入れ方が分かってきたり、力を入れてはいけないポイントやタイミングがわかってきます。痛みが起きず、速く走れる走り方を、模索しながら走ると、いつのまにか、効率の良い走りに近づいていったりします。学生の時、ハムストリングスが痛む経験で、空中に浮いている時の大腿部のリラックスの重要性に気が付きました。
もう一つ、 学生の時の経験ですが、アキレス腱が痛むことがありました。痛いと思いながら走っていると、自分がいかに足首の底屈に、必要以上の力を入れて、走っていることに気が付きました。
理想は、大きな力が発揮できる、臀部のあたりを大きく使い、足首などの末端部分には力を入れずに走ることです。足が離れる最後の瞬間に、足首を底屈させて地面を押す方が速く走れそうですが、やってはいけないと知りました。走りを見て、動きが結果的にその様に見えても、意識してそれをやることは間違いだと思います。出来るだけ、足首はブロックしたまま、接地して、臀部のスイングによる推進力を地面に伝えることが大切でしょう。
怪我のほとんどは、意識して必要以上の筋発揮を行っていることの積み重ねが原因だと思っています。そのことに、普段のトレーニングで気がつけば良いのですが、なかなか難しいです。なので身体が痛みを感じた時は、動きを考え直し、改善するチャンスとも言えると思います。痛くならないことが一番ですが、痛みが出てきた時は、成長のチャンスにもつながるので、出来るだけプラス思考でいられたらと思います。